ホノルルのダウンタウン・チャイナタウンでアート鑑賞を楽しむ8つのポイント
この「DACハワイアート通信」は、ホノルルのダウンタウン・チャイナタウン地区でアートやカルチャーを楽しめる施設の情報や、ハワイで第一線で活躍する現代アート作家ならびに作品を紹介するブログです。日本のみなさんに、最新のハワイの現代アート情報をお届けします。
ハワイのアーティスト作品を直接見るなら、古くから多くのアートギャラリーやアーティストのアトリエが集まるダウンタウン・チャイナタウン地区が1番!
8つのポイントを押さえて楽しくギャラリー探訪やアート鑑賞を楽しみましょう。
ところで、日本で出されているガイドブックなどを見ると、ホノルルのダウンタウン・チャイナタウン地区は犯罪率も高く、ホームレスも多いという情報がまず飛び込んできます。そこで安全に楽しむために気を付けたいこともポイントに含めました。
ポイント1:アートギャラリーやハワイ発のショップが並ぶアートディストリクト
アートが楽しめるギャラリーやショップ、そしてカフェなどが集まっているのが、ダウンタウンとチャイナタウンのちょうど真ん中のアートディストリクトと呼ばれるエリアです。特に南北に走るべセル通りからスミス通り、東西に走るベレタニア通りからサウス・キングストリートの間に集まっています。特にヌウアヌ通り沿いはギャラリーやショップの目貫通りとなっています。
ダウンタウンアートセンターもこのエリア内にあり、アートギャラリーのThe ARTS at Marks Garage、ハワイ関連のブックストア&ギャラリーのNative Books at Arts & Letters、建築やデザイン・アート関連のブックストア&ギャラリーのBĀS BOOKSHOPの他、ハワイの版画家協会のワークショップ件ギャラリーのHonolulu Printmakersなど、最新のハワイアートを鑑賞できる場所が揃っています。
また、オリジナルのジュエリーを販売しているGinger13や、オリジナルのアロハシャツを販売しているRoberta Oaks Hawaii、サンダル専門店のOluKaiなど、ハワイ発のショップもたくさんあるのでお買い物エリアとしても充実しています。
*これらのギャラリーやショップについては今後のブログで順次紹介していく予定です。
ポイント2:イベントやストリートフェスティバルも定期的に開催!
このエリアでは、月1回の「ファーストフライデー」や年に1回の「ハート・オブ・ホノルル ストリートフェスティバル」などのイベントが定期的に開催されています。
月一回の「ファーストフライデー」とは、各月の第1金曜日にギャラリーやショップが夜8時頃まで営業しイベントを行う日のこと。展覧会のオープニングレセプションが行われる場合も多く、アーティスト本人に会える確率が高い日です。次回は2023年1月6日に開催されます。
一方の「ハート・オブ・ホノルル ストリートフェスティバル」とは、プロからアマチュアまでアーティストや工芸作家たちが屋外テントの中に作品を並べ販売を行う日のこと。例年たくさんのテントがヌウアヌ通り沿いに並び、また音楽やダンスなどの路上パフォーマンスやライブペインティングなども行われ多くの人で賑わいます。次回は2023年4月8日に開催予定です。
ポイント3:ストリートアートや銀行本店のギャラリーにも注目!
ハワイのウォールアートというとカカアコ地区が有名ですが、ダウンタウンにも徐々にウォールアートが増えつつあります。
下の写真はダウンタウンの目貫通りであるフォートストリート・モール沿いにある使われなくなった電話ボックスがアート作品として再生したもの。5つの電話ボックスが5人のハワイのアーティストによって生まれ変わりました。ぜひ5つのウォールアートを探してみて!
他にも、ダウンタウンにある銀行などの本店にはパブリックアートやギャラリーがあるところも。例えばFirst Hawaiian Bankの本店やCentral Pacific Bankの本店にはロビー脇にハワイのアーティストを紹介するギャラリーがあり、展覧会が開催されていることがあります。
*銀行本店のギャラリーについては今後のブログで順次紹介していく予定です。
ポイント4:おしゃれなカフェやレストランもたくさん!チャイナタウンのマーケットにも足を伸ばしてみて
さて、ギャラリー探訪やアート鑑賞に欠かせないのが、休憩をしたり、食事を楽しんだりする空間ですよね。アートディストリクトにはたくさんのおしゃれなカフェやレストランが揃っています。
特にヌウアヌ通り沿いやホテル通り沿いには、ヌーボー・コリアン・キュイジーヌレストランのオー・キムズ、奥に大きな中庭があり開放的な雰囲気のメキシカンバーのアンコール・サルーン、手軽に“デトロイトスタイル"と“ブルックリンスタイル"の2種類のピザを楽しめるピザショップピザ・マモ、アートを眺めながらドリンクや軽食が楽しめるマニフェストなど話題のレストランが並んでいます。
また、ホテルストリートを西に向かって歩いてくとあるのがマウナケア通りを中心としたチャイナタウン。
ここには、さまざまな食材や雑貨を扱うマウナケア・マーケットプレイスやオアフマーケットといった市場や小売店、そして美味しいチャイニーズレストランが狭しと並んでおり、早朝から買い物客で賑っています。アート鑑賞を楽しんだ後は美味しい中華料理をチャイナタウンで楽しむのもいいですね。
ただしマーケットが閉まる15時前後には人がまばらになるので、16時以降は行かない方がよいでしょう。
ポイント5:明るいうちに複数人で行動すること
後半の4つのポイントは安全にギャラリー探訪やアート鑑賞を楽しむために気を付けた方が良いことをご紹介します。
アートディストリクトのギャラリーやショップが開店する時間は多くの場合が朝の11時、閉店時間は夕方5時です。ビジネス地区であるダウンタウンやマーケットなどで賑わうチャイナタウンは、早朝から開店している場合が多いのですが、ほとんどが夕方4時には閉店してしまいます。以前より大分改善されたとはいえ、まだまだ治安に不安が残る地域なので、ショップやギャラリーが開いていない時間帯や、人気の少ない時間帯は行動するのを避け、明るいうちに行動することをおすすめします。また慣れないうちは一人ではなく、お友達や家族など複数人で行動する方が良いでしょう。
ポイント6:持ち物に気を配ること
これはダウンタウンやチャイナタウンに限ったことではありませんが、持ち物には十分に注意しましょう。パスポートなどの貴重品は体から離さないようにしてください。ひったくりも多いので、サブバッグとして大活躍するトートバッグも脇に抱えるなどして、しっかりとホールドするようにしてください。特にアート作品などの高価なものを買った場合は、すぐにタクシーやウーバーなどを利用してホテルに持ち帰るほうが良いでしょう。
ポイント7:車に気をつけること
ダウンタウン&チャイナタウン地区は人身事故が多い地区でもあります。チャイナタウンに買い物に来る方が高齢の方が多いことや、ホノルルの他のエリアと違い建物が密集しておりドライバーの見通しが効かないことが主な原因とされています。
また歩行マナーも要注意!ホノルルでは、スマホを触りながらの横断や信号が点滅中の横断は厳禁。横断歩道がない場所を渡ることも警察の罰金対象になります。
ポイント8:お手洗いはレストランや美術館のものを利用して
数年前のことになりますが、カカアコにある公園の公衆トイレで日本人観光客がドラッグを使用していたホームレスに暴行を受ける事件が発生しました。ダウンタウン・チャイナタウン地区でも公園の公衆トイレは使わずに、レストランやカフェ、ミュージアム(ダウンタウンにあるハワイ州立美術館)などのトイレを利用するようにしましょう。ダウンタウンアートセンターにもメインギャラリーにお手洗いがありますのでぜひご利用ください。
ホノルルのダウンタウン・チャイナタウンでアート鑑賞を楽しむ8つのポイントいかがだったでしょうか。ギャラリーやショップでは、ギャラリストやショップオーナー、働いている人たちが明るく皆さんを迎えてくれます。またほとんどの人はおしゃべりが大好き。ハワイのアートやカルチャーに関するいろいろな情報を教えてくれます。ぜひダウンタウン・チャイナタウンでギャラリー探訪やアート鑑賞を楽しんでみてくださいね。